懐古屋

ゲーム(主に対戦格闘ゲーム)やプロ格、フィギュア等々いろいろ懐古する

11人いる!(1986年)

このタイトル惹きつけられますね。このタイトルにした時点で成功と言えるかもしれません。
超簡単にあらすじを言うと、本来10人で乗り込むはずの宇宙船になぜか11人存在し、ある試験に合格するために
外部との連絡が遮断された状態で53日間の共同生活を送るというミッションをこの11人でこなさなければならないことに。
一人多いという疑心暗鬼の中でトラブルも起きつつ無事ミッションを成功させることはできるのか?というのが一つの見所です。
共同監督の出崎哲氏はアニメ監督として有名な出崎統氏の兄にあたる方で、そう言えば作風も似ている気がします。
あとレジェンド級の声優さんが多数出演しているのも楽しめる感じとなってます。
宮藤官九郎氏が手掛けた「11人もいる!」というドラマがありましたが、タイトルの元ネタはこのアニメ(漫画)ということになりますね。

一体どういうことなんだ?これは…

オープニングタイトルバック直後のタダの一言。11人いることにかなり困惑の様子。CVは神谷明さん(「バビル2世」バビル2世役など)。

俺のどこが女だってんでぃ!

四世に詰め寄るフロルですが、むしろ女性にしか見えないけど…。そう見られたくないなら髪を角刈りとかにしてみては?
フロルの声はオーロラ輝子で有名な河合美智子さんが、四世の声は古川登志夫さん(「鬼滅の刃」半天狗役など)がそれぞれ担当しています。

逃がすな!奴を殺せ!

もし自分が教官ならこんな危ない発言する奴は不合格ですね。環境の変化で正常な判断ができない状態に陥ってたとしてもこれはないでしょ。
王様の声を担当しているのは田中秀幸さん(「バンパイアハンターD」D役など)です。

タダ、俺を殺せ!

銃を突き付け向かい合うタダとフロル。何故こうなったのか、この後どうなるのかはレンタルするなどして実際に自分の目でご確認ください。

 

全クルー11人。潜り込んだ11人目の目的は果たして何なのか?というのも見所の一つ。
この11人目にはもっとトラブルを起こして掻き回してほしかったですが、ストーリー上の不測の事態でそれが出来なかったということかな?
あと、11人は多すぎたのか各々の個性が十分出てるとは言い難く、ストーリー的には半分ぐらいでも成り立つような気もします。
「こいつが11人目かも?」と思えるようなミステリー展開がもっとあればよかったですが、
原作が少女漫画掲載ということで恋愛も話の軸に必要なため、萩尾望都先生もそこは敢えて抑えたのかもしれません。
そもそもですが、私は原作を読んだことがありません。(原作が雑誌に初掲載されたのは1975年のこと。)
もしかしたら原作ではもっと充実した内容なのかもしれませんので悪しからず。