懐古屋

ゲーム(主に対戦格闘ゲーム)やプロ格、フィギュア等々いろいろ懐古する

COWBOY BEBOP 天国の扉(2001年)

カウボーイビバップのTV放送が始まった頃「ルパン三世に似てる」という噂が広まったことがあります。
そーかなぁ?と思って登場人物を振り返ってみると、
スレンダーな主人公には男臭い相棒がおり、金に執着する謎の女が絡んでくる。あと便利屋さん。そして人の後を追いかける習性のある生き物。
うーん、本当だ…。言われるまで全然気づきませんでした。
冗談はさておき、TVシリーズは昔見たことはありますがうろ覚えで全話見返すのも面倒なのでここでは映画版だけに絞りました。
因みにCBは2021年にNetflixにて実写ドラマ化もされましたが速攻で打ち切りとなりました。やはりアニメの世界観を再現できなかったのかな?
(私自身、実写ドラマの方は見ていないので明確なことは言えませんが…。)

ただの賞金稼ぎさ。

いつも飄々としているスパイク(CVは山寺宏一さん(「銀魂」吉田松陽役など))ですが、今回は尻上がりに熱くなっていきます。
賞金額が破格というのもありますが、何より自分と同じ匂いのする男ヴィンセントに会いたいという一念のようです。

フェイ!お前、今までどこ行ってやがった!

電話が鳴ったので取ろうとしたらジェットに先を越されエドが後ろで拗ねてます。映画でもジェットはスパイクやフェイに振り回されっ放し…。
CVの石塚運昇さん(「SLAM DUNK」田岡茂一役など)がお亡くなりになったと聞いた時はジェットとジョセフが思い出されました。

ンもぅー、バカは死ぬまで直んないわ!

ヴィンセントは何故フェイを生かしたのかな?ただの気まぐれでしょうか?まー、彼女なら新世界でも逞しく生きていけそうですが。
声を担当しているのは林原めぐみさん(「名探偵コナン灰原哀役など)。

アインがこの人だって。

いとも簡単に犯人に辿り着くエド&アイン。さらにはその犯人のアジトまでこのコンビで突き止めてるのに仲間からの扱いはぞんざいです。
エドのCVは多田葵さん(「デジモンテイマーズ」テリアモン役など)。天才犬アインは合成音声。

 

軍との空中戦のときに流れるBGMはTVシリーズの主題歌「Tank!」に通じるような爽快感があって正に耳福でした。
作曲された菅野よう子さんはアニメファンにはお馴染みで「花は咲く」を作曲されたことで有名ですが、ジャンルが幅広いですね。
監督は「サムライ・チャンプルー」なども手掛けた渡辺信一郎氏。彼曰く主人公スパイクのイメージは松田優作氏だということです。
確かに全体的にハードボイルド調(TVシリーズは話数によってテイスト違います)ではあるものの、見た目に少し優作感があるくらいかな。
(芸達者な山寺さんなら口調なんかをもっと優作氏に寄せることもできそうですが、絵と雰囲気が合わなくなるのでそこまではしなかった?)
最後に洋画吹き替えのほうが有名なヴィンセント役磯部勉さん(「MONSTER」ハインリッヒ・ルンゲ役など)の声はやっぱり渋いですねぇ。