懐古屋

ゲーム(主に対戦格闘ゲーム)やプロ格、フィギュア等々いろいろ懐古する

戦国奇譚妖刀伝(1987年)

これはとても懐かしいです。全3巻のOVA作品で人気の高さから映画上映もされました。OVA作品としては80年代で最も売れたかも(推測)。
今見ると流石に所々表現手法の古さを感じてしまいますが、発売された当時はクオリティの高いアニメとして評判の作品でした。
あらすじは織田信長に各々の里を滅ぼされた影の忍者の生き残り3人の復讐劇というもので、そこに魔性のものが絡んできます。
「妖刀」や「妖魔」といった単語は当時のアニメ好きにとっては大好物のキラーワードで、制作者サイドの思う壺といった感じですね。
監督はこの作品が監督デビューとなった山崎理氏。

見逃してはもらえんようだな。(第1巻「破獄の章」)

香澄の綾之介(綾女)。一応男装しているという設定。ポニーテール忍者はDOAかすみで見慣れているせいかくノ一にしか見えないです…。
綾之介のみ3巻ごとにコスチュームチェンジしています。CVは戸田恵子さん(「キャッツ♡アイ」来生瞳役など)。

俺は犬死にする気はないっ!(第2巻「鬼哭の章」)

疾風の左近。侍の恰好してますが忍者です。途中で祠に籠っていじけてたりしますが、最後の最後に忍者っぽい姿で現れます。
CVは井上和彦さん(「夏目友人帳ニャンコ先生役など)。

儂ごと此奴を殺れぇ!(第3巻「炎情の章」)

不動の龍馬。美濃の国に住んでいるのに名前に引っ張られて土佐弁喋ってます。設定緩め?CVは渡部猛さん(「幽☆遊☆白書」白虎役など)。
(もう一度見返してみると父親の玄悠斉が土佐弁を使っていたので、その口調がうつったという設定かな?妹は訛ってないけど…。)

殿、それで良いのです。それで…(第3巻「炎情の章」)

苦しむ主君に対して虫螻でも見るかのような冷たい視線の森蘭丸。蘭丸役は何故か第3巻途中でCV変更になってます。
3巻前半までは柏倉つとむさん(「ちびまる子ちゃん」はまじ役など)が務め、その後に塩沢兼人さん(「タッチ」黒木役など)に交代してます。

 


グロテスクな妖魔デザインもこの作品の魅力の一つ。デザインされたのはわたなべぢゅんいち氏。
妖魔と言えば玄悠斉を拘束したスライム状の妖魔がいましたが、あれは龍馬がもつ妖刀(鉾)で倒せたんじゃないのかな?
龍馬が駆けつけた時には玄悠斉もまだ生きていたのに二人共諦めるのが早くて一刺しも試すことなくお別れとなりましたが…。
もしかしたら一回の斬撃でぱっと消えるタイプの妖魔かもしれないのに。玄悠斉CVは小林清志さん(「巨人の星」オズマ役など)。
あと最終決戦についてネタばれ含む感想を言います。





 

ラスボス森蘭丸と綾之介の闘いのシーンで魔力を使っていたのに何故か最後は徒手空拳で綾之介を倒す蘭丸。
あれは「魔力を使うまでもないぜ」という余裕の表れだったのかな?
しかし最期は余裕をこき過ぎたのか、龍馬に後ろから鉾で刺されることに…。
あっけないと思うのと同時に何だか卑怯な感じもしましたね。