懐古屋

ゲーム(主に対戦格闘ゲーム)やプロ格、フィギュア等々いろいろ懐古する

獣兵衛忍風帖(1993年)

「妖獣都市」や「バンパイアハンターD」で有名な川尻善昭監督作品。(川尻氏を紹介するときは大体この3作ですね。)
日本よりも海外で人気がある監督さんということですが、一時期、私がエログロにハマった切っ掛けを作った監督さんでもあります。
化け物じみた忍者が多数登場する点では「バジリスク」にとても似てます。というか、実は共通点があります。
抱いた相手を毒で殺すくノ一(名前も同じ「陽炎」)や何度も生き返る敵なんかがどちらにも登場するので気にはなっていましたが、
どうやら元ネタとなっている小説(バジリスクのサブタイにもなっている「甲賀忍法帖」)があるようです。
バジリスク」のほうはそれを原作に、「獣兵衛忍風帖」のほうはオマージュ的にキャラを拝借してる感じですかね。

ここらでやめとくのが手だ!

金で仕事を請け負うはぐれ忍者の牙神獣兵衛。刀を糸で引き寄せるのが得意技です。サムスピ牙神幻十郎の姓は獣兵衛が由来かな?
CVは山寺宏一さん(「HUNTER×HUNTER」シルバ=ゾルディック役など)。個人的にこの作品で初めて山寺さんの名前を知りました。

牙神獣兵衛、お主の負けよ。未熟者が。

獣兵衛を闘いに巻き込んでいく公儀隠密の濁庵。自らの目的の為に獣兵衛を利用。CVは青野武さん(「宇宙戦艦ヤマト」真田役など)。

真の闇公方となるのはこの俺よ。フフッ…

鬼門衆頭領の氷室弦馬。最後は本当に死んだのかな?死ねないので考えるのをやめたのかも。(カーズみたいに…。)アゴいかついです。
CVは郷里大輔さん(「魁!!男塾江田島平八役など)。

儂の獲物じゃ!主らは手を出すなよ。

鬼門八人衆の蟲蔵、石榴、夢十郎。この台詞を敵サイドが言うと敗北フラグですね。蟲蔵CVは野本礼三さん(「ドカベン」徳川監督役など)。
ついでに石榴CVは勝生真沙子さん(「ガラスの仮面北島マヤ役など)、夢十郎CVは若本規夫さん(「サザエさん穴子役など)。

 

獣兵衛・陽炎・濁庵の関係性は「妖獣都市」の滝・麻紀絵・マイヤートの関係性にどこか似ている気がします。同じ監督だから当たり前?
「妖獣都市」のほうがハッピーエンドだったので「獣兵衛忍風帖」のほうは逆にハッピーエンドにはしたくなかったのかもしれません。
この映画の続編として2003年に「獣兵衛忍風帖 龍宝玉篇」(全13話)というのがWOWOWで制作・放送されていますが、
獣兵衛忍風帖」の迫力ある劇画風の作画が好きな人が見ると多分がっかりするでしょう。(そもそも監督が違いますが。)
これを受けてかどうかわかりませんが、今度こそ川尻監督による「獣兵衛忍風帖BURST」という映画の制作が発表されていましたね。
予告編を見る限り期待できそうで、その後どうなったんだろうと思っていましたが、映画のほうはいつの間にか上映されたらしいです。
私自身上映されていたことすら知らず、ソフトは商品化もされてないので肝心の本編は知りません。できれば見たい…。