懐古する必要がないくらい定期的に地上波で放送してますし、かなりメジャーな作品になりますが敢えて懐古してみます。
舞台は実在の地名である長野県上田市となっており、松商学園や佐久長聖など甲子園常連校の名前などもそのまま使用されてます。
あらすじは最早説明不要と思われるため割愛しますが、
田舎での大家族というアナログ感とAIやアバターなどの用語が飛び交う仮想空間というデジタル感の対比が効いてますね。
声を担当しているのは普段俳優をされているような方々で殆ど固められているような印象が強く、
意外なところでは田中要次さんや小林隆さん(「古畑任三郎」向島役など)、羽鳥慎一さん(一言だけですが)なども参加されています。
そんな中、永井一郎さん(「ど根性ガエル」町田先生役など)の存在感は流石の一言です。
主人公の健二のCVは神木隆之介さんが担当しています。当時15歳くらいと思われますが、等身大の役どころを違和感なく演じられています。
神木さんは声優として話題作に色々出ていますね。他には「君の名は。」立花瀧役や「ハウルの動く城」マルクル役など。
気弱そうな健二のことを「やる時はやる男」だと初対面で見抜いていた栄おばあちゃん。家族への手紙は胸にぐっときます。CVは富司純子さん。
年齢を重ねてからの声優初挑戦は大変だったでしょうが、芯のある女性を自然な感じで表現されており俳優としての経験値の高さを窺わせます。
OZの守り主より吉祥のレアアイテムを授けられたヒロイン夏希のアバター。花札(特に真ん中)を見ると「じゃりン子チエ」を思い出すなぁ…。
夏希のCVは女優の桜庭ななみさん。
キャラデを貞本義行さんが担当されているせいか、侘助もエヴァの加持リョウジに見えてきます。山寺宏一さんがCV務めても面白かったかも?
実際に声を当てているのは俳優の斎藤歩さん。
去年くらいから話題のChatGPTに代表されるような人工知能ですが、監督の細田守氏は10年以上前にAI・ラブマシーンを登場させていました。
AIの暴走自体は「ターミネーター」など古くからある題材ですが、それが仮想空間での出来事というのは当時としては新しい発想でしょうね。
細田監督と言えば庵野秀明氏や新海誠氏とともにポスト宮崎駿に数えられる方ですが、
実はジブリとも関わりがあり「ハウルの動く城」も最初は細田氏が監督を務める予定でした。
このことは公式に発表もされていましたが、諸々の事情により実現はしませんでした。細田版ハウルも見てみたかったですね。
また、これも゛実は゛になりますが「ワンピース」の映画(第6作)でも監督を務めていたりします。