「ジョジョの奇妙な冒険」が初めて映像化されたのは1993年のOVAが最初であったと記憶しています。
この時には第3部の後半だけを描いており、しかも中身は途中を大胆に大幅カットした内容のものでした。
今回紹介する2000年版はその続きと言いますか、第3部の前半を描いたものとなっており、
1993年版同様かなり簡略化した脚本のOVAとなります。原作では登場する敵スタンド使いも大多数出てきません。
(例えば、花京院戦後にはポルナレフ戦という順番でポルナレフ戦はストレングスの船上で行われるなどかなり改変されています。)
ただ、声優陣はなかなか渋いレジェンドたちが務めており、後に放送されるTVシリーズとの違いを楽しんだりすることもできます。
承太郎と言えばこの一言。「Qtaro Kujo」の件もカットされてたのは残念だったかな。CVは小杉十郎太さん(「ONE PIECE」アーロン役など)。
もしかしたらTVシリーズのオインゴ役やるかもと思ったが(偽承太郎が登場するので)、さすがにそれはなかったです。
頭脳戦で承太郎に勝つとは…なかなかやるね、アヴドゥル。ジョセフを大塚周夫さん(「名探偵ホームズ」モリアーティ教授役など)が、
アヴドゥルを小林清志さん(「スペースコブラ」クリスタルボーイ役など)がそれぞれCV務めています。五エ門・次元コンビ渋すぎです!
肉芽を取って憎めない奴になった花京院は鈴置洋孝さん(「るろうに剣心」斎藤一役など)が声を当てています。
花京院ってツェペリ一族の末裔なのでは?と個人的に感じてしまいます。ツェペリ一族はジョースター家に命を懸けて尽くす運命ですしね。
甘言でポルナレフを仲間に引き入れようとするディオ。第1部で顔を晒しているにも関わらず、第3部では殆ど顔に影が入り不気味さが増します。
声を当てているのは田中信夫さん(「へうげもの」千利休役など)。子安さんで慣れている人には違和感あるかな?でも面白い配役です。
鏡の中に現れるスタンドに驚きのポルナレフ役は森功至さん(「科学忍者隊ガッチャマン」大鷲の健役など)、
そのスタンド、ハングドマンを操るJ・ガイル役は麦人さん(「新世紀エヴァンゲリオン」キール・ローレンツ役など)、
ついでにJ・ガイルとコンビを組むホル・ホース役は若本規夫さん(「ドラゴンボールZ」セル役など)がそれぞれ務めています。
ジョジョの原作の配色は原色系が多く、一風変わった色使い(例えば晴天を橙色、砂浜をピンク色等)が使われがちで、
TVシリーズではそれに準拠していることが多いですが、このOVAに関しては通常の色使いで作られていて、逆に新鮮な感じとなっています。
あと気になったのはエンヤ婆が婆と呼べないくらい若い姿で登場し、胸もグラマラスに変化してディオのセクシーな秘書と化している点。
色気が足りないと感じて変更したのかな?(最終的には本体の婆の姿で現れます。霧による変装という設定?)