懐古屋

ゲーム(主に対戦格闘ゲーム)やプロ格、フィギュア等々いろいろ懐古する

AKIRA(1988年)

エポックメイキングなアニメとしてよく挙げられる作品で、当時のアニメにおける最高の映像技術を駆使しているように感じられます。
また、キャラの口の動きと台詞が完全に一致しており、アフレコならぬビフォレコが行われたと思われます。
台詞を先録りした後、それに合わせて絵を作っていくのはアニメーターさん達、相当大変だったでしょうね。
これほどの映画なのに、最近地上波で放送されていないなぁと思いながらアニメを見返してみると何となく理由の一つが分かりました。
暴力シーンが結構でてきます。先生が生徒へ体罰や男性が女性へ暴力、一方的にボコる等、近年の制約の中では厳しそうですね。
ノーカットで地上波放送されることはもうないかもしれません。
因みに舞台は東京オリンピックを翌年に控えた2019年ネオ東京。現実を予言していたことも少し話題となりました。(一年ずれましたが…。)

もうよせ!鉄雄!殺す気か!

暴走族(?)のリーダー的存在、金田。囚われの身となった鉄雄を救い出そうとするが、最終的に対峙することに。「金田のバイク」が有名。
声を当てているのは岩田光央さん(「頭文字D」武内樹役など)です。

どうした?金田!

金田へのコンプレックスが歪んだ形で発露し暴走していく鉄雄(CVは佐々木望さん(「鎧伝サムライトルーパー」水滸のシン役など))。
ところで鉄雄の彼女カオリは走る単車からラリアット、上半身丸裸にされ顔面殴打、そして鉄雄の中で圧死と…救いなさすぎでない!?

オリンピック建設現場の下へ行ったわ。

左からマサル(27号)、キヨコ(25号)、タカシ(26号)。24号以下は出てこないので実験失敗で死んだということなんでしょうね…。
映画の宣伝では彼らの姿も使われており、インパクト大きかったのを憶えてます。

「これがアキラ?」

在りし日のアキラ(28号)。現在の姿は…色々考えるとなかなか悍ましいです。第三次世界大戦を引き起こしたとする説も一瞬でてきます。

 


見えない超能力について壁や天井に球形の圧し跡という表現をされたのは「AKIRA」の監督である大友克洋氏が最初と言われています。
現在では誰もが使う表現方法なので、その凄さがピンと来ない人もいるかもしれませんね。
ただ、「最初に思いつく」というのは想像力が豊かでないとできないことなので、やはり凄いことなのだと思います。
私は未読ですが「AKIRA」の原作は既に完結しており、アニメとは違った内容のようです。
数年前この原作をもとにしたアニメを制作するというプロジェクトの発表があったらしく、続報が待たれるところです。
(大友氏は1988年版の出来に少し不満があった様子なので今度は納得いくものを作るべく時間がかかっているのかもしれません。)
今度はヒロインのケイ(CVは小山茉美さん(「あんみつ姫あんみつ姫役など))をもう少し可愛く描いてほしいなぁと個人的には思ってます。