懐古屋

ゲーム(主に対戦格闘ゲーム)やプロ格、フィギュア等々いろいろ懐古する

攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX(2002年)

攻殻機動隊が最初に映像化されたのは押井監督の「GHOST IN THE SHELL」(1995年)だったと思いますが、
私個人は絵柄的によりスタイリッシュさを感じる神山監督のS.A.C.シリーズのほうが好きですね。
1話完結のショートエピソードと「笑い男」事件を描いた長編ストーリーで構成されており、緻密な脚本も魅力となっています。
(私自身は原作読んでませんが、確かオリジナルストーリーだったはず。実際の社会問題(薬害)をリンクさせています。)
視聴者を試しているのか、あるいは信じているのか分かりませんが、難解な言葉や言い回しが多めにでてくるため
ぼーっと見てたら忽ち理解不能に陥ってしまうので全集中で観る必要があります。
私の場合、集中して観ていても理解が追いつかないことが多々ありましたが…。

今度は一人救ったじゃない。(第10話「密林航路にうってつけの日」)

バトーが少佐に惚れているのは見てると分かりますが、少佐は同性愛者っぽい気がするんですけどね。(そう匂わせるシーンが幾つかある。)
少佐のCVは田中敦子さん(「ジョジョの奇妙な冒険」リサリサ役など)、バトーのCVは大塚明夫さん(「ジョジョのー」ワムウ役など)。

貴様らは武器を提供しろ。儂は知恵を提供してやろう。時間が惜しい。早くしろ。(第17話「未完成ラブロマンスの真相」)

公安9課を束ねる荒巻課長。この回は強盗と人質の立場が逆転していくのが面白いです。2nd GIGでは生き別れの双子の兄も登場します。
CVは阪脩さん(「ドラゴンボール孫悟飯(悟空育ての親)役など)。

文学は現実を模倣する。だったら、その逆だって…(The Laughing Man)

笑い男」事件の核心に迫っていくトグサ。CVの山寺宏一さん(「らんま1/2響良牙役など)は笑い男のほうも務めています。
ただ、個人的には笑い男のビジュアルからして山寺さんの声よりもう少し細くて若い感じの方が良かったのではと感じています。

さよなら、バトーさん…(The Laughing Man)

名シーンの一つ。「自己犠牲」は予めプログラミングしておけばいいような気もしますが、学習により身につけたことが尊いんでしょうね。
タチコマCVの玉川紗己子さん(「逮捕しちゃうぞ」辻本夏実役など)はトグサの奥さんも担当しています。因みに玉川さんの夫は池田秀一さん。

 

公安9課の他メンバー。イシカワとボーマには彼らがメインのエピソードが2nd GIGにもなかった気がするので是非見てみたかったですね。
S.A.C.シリーズの最新作として2020-22年にかけて「攻殻機動隊SAC_2045」がNetflixにて制作されました。(神山氏は共同監督として参加。)
2nd GIGまでのTVシリーズやSSSでのジャパニメーションを期待していたので3DCGになったのは少し残念でした。(間が空きすぎた?)
最後に私が個人的に印象に残った台詞を紹介しておきます。第12話「タチコマの家出 映画監督の夢」より、
少佐「夢は現実の中で戦ってこそ意味がある。他人の夢に自分を投影しているだけでは死んだも同然だ。」
監督「リアリストだな。」
少佐「現実逃避をロマンチストと呼ぶならね。」
この回は少佐が涙を流すという希少シーンもあります。





 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

と、通常ならここまでで終了ですが、ついでなので2nd GIG(2004年)やSolid State Society(2006年)のシーンも追加しておきます。

「君は義体で折り鶴が折れるの?」(2nd GIG 第11話「草迷宮」)

貴様、いい腕をしているな。今から私の部下になれ!(2nd GIG 第14話「左眼に気をつけろ」)

2nd GIGでは少佐の過去エピソードが語られる回があります。小さい頃出会ったあの少年はやはりクゼってことでいいのかな?
少佐の初恋は「男の子」か…もしかして少佐はカズレーザーのような両性愛者かもしれないですね。だとすればバトーの恋も成就の可能性あり?

 

これも傀儡か…惜しいな。いい腕をしているのに。(Solid State Society)

委ねてみるわ。ゴーストの囁きに。(Solid State Society)

少佐が9課を去って2年後の世界が舞台。「傀儡廻し」なるハッカーとの戦いが描かれ、少佐も犯人として疑義を持たれる。少子高齢がテーマ。
ところで未だに「ゴースト」が何のことかよく分かってません…。